温泉療養
こんなに良くなりました
2002年に、病院とのタイアップによる温泉療養プランがスタートしてから、多くのお客様がご利用くださいました。
その中から、症状が極めて良くなったお客様をご紹介します。
その壱
症状 脳梗塞の後遺症
性別 男性
年齢 65歳
滞在期間 3週間
付き添い 奥さん
入館時の様子 長く患っているせいか表情がやや暗い感じ。左半身に麻痺があり、食事は茶碗をテーブルに置いたまま右手でス プーンを使用。
リハビリ内容 作業療法士による左半身、主に腕 手先の機能回復訓練。
退館時の様子 表情に明るさが戻り、左手の機能も改善し茶碗を持てるまでになりました。趣味の木工を生かして積極的に社会参加すると約束してくれました。
その弐
症状 脳梗塞の後遺症
性別 男性
年齢 60歳
滞在期間 2週間
付き添い 奥さん
入館時の様子 表情が硬く、やや歩行困難。左半身に軽い麻痺。
リハビリ内容 左手さらには指への丁寧なマッサージ。旅館に戻ってからも浴槽内で自らマッサージをしていました。
退館時の様子
リハビリ初日に測定した腕の上がり具合の角度が、帰るころには大きく改善されました。
不自由な方の肩のこわばりもスッカリ消えて、夜もぐっすり眠れると言ってお帰りになりました。
その参
症状 帯状疱疹
性別 男性
年齢 80歳
滞在期間 2週間
付き添い なし
入館時の様子 よその病院を退院して直後の湯治ということで、やや歩行困難。入浴中にふらつくこともありました。
リハビリ内容
下半身の筋力を強化するためのストレッチと歩行訓練。訓練初日は、15メートルくらい歩くとひざに痛みを訴えていました。
療法の先生から「このままいったら、寝たきりになってしまいますから頑張りましょう」と励まされながら歯を食いしばっていたのが印象的。
そのせいで、5日目ぐらいから歩行も楽になり、旅館に戻ってからも周辺の散歩を楽しんでいました。
退館時の様子
歩くとズキズキする頭の痛みもスッカリ取れて、歩行も杖を頼らなくても良いくらいになりました。
一度お風呂でご一緒しましたが、手すりを掴んでのけぞりながら後頭部を湯につけるというまことにユニークな入り方。
こうすると、あがった後頭がスッキリとして軽くなるそうです。
痛みを軽減するための自分なりの入浴法ですね。
その四
症状 変形性関節症
性別 女性
年齢 72歳
滞在期間 10日間
付き添い 旦那さん
入館時の様子
特にお加減の悪いところがない様子だが、右の手を少しかばっている様子が窺える。
話を聞くと、五軒の医院を回っても確たる診断が下されず、当館に来たという。
お年だから、仕方ないでしょう”といわれたのが悔しくて、なんとしても良くなりたいともおっしゃっていました。
リハビリ内容 院長の診察のみで、リハビリは特になし。
”何かあったらいつでもいらっしゃい”と声を掛けてもらったことに感激の様子。
退館時の様子 お湯に入って三日目ごろから、調理の際の包丁の握り具合が楽になった様子。
強く握った時に肘まで走った痛みが消えて、肩の凝りも大分軽減したとのこと。
はじめは台所に立つのが困難で、当館からの食事つきでしたが、途中から自炊に切り替わりました。
”リハビリは日々の暮らしが最良のトレーニング”を、身をもって実践していました。
お帰りの前日、再び院長の診察を受けました。
「実生活でのアドバイスを受け、安心して帰れます。」
うれしいお言葉を頂戴しました。
その五
症状 歩行困難[少しの歩行で、足の内側の筋に激痛がはしる]
性別 男性
年齢 71歳
滞在期間 2週間
付き添い 奥さん
入館時の様子 外では杖を使用するが、館内では自力歩行で頑張ると、改善に向けての静かな闘志を感じました。
リハビリ内容 通院せず、”お湯でよくなりたい”とおっしゃっていました。
退館時の様子 入浴三日目から外を歩いても痛みがなく、普通に歩けると喜んでいました。
その六
症状 関節痛[この一年間、正座ができなかった様子]
性別 男性
年齢 82歳
滞在期間 13日間
付き添い なし
入館時の様子
若いとき、当館のお湯で腰痛が治ったという方。「それ以来痛みが出なかったのでご無沙汰でした」と、
なつかしそうにお入りになりました。
リハビリ内容 お湯だけで改善する
退館時の様子
整形.鍼と、いろいろ治療をしたが結果思わしくなく、湯治で何とかしようということでしたが、
全くいうことをきかなかったひざの関節が改善され、ゆっくりではあるが、正座が可能になり喜んでいました。
その七
症状 脳梗塞後遺症
性別 女性
年齢 50代前半
滞在期間 16日
付き添い あり[ご主人]
入館時の様子
ごく軽い後遺症が、左手に残っている。指にこわばりがあり、食事のとき、左手で茶碗が持てないという。
その点を除けば、極々普通の状態。
リハビリ内容 病院の温泉プールでの水中浴と歩行訓練。
退館時の様子
大分改善し、こわばりも軽くなり、茶碗が持てるようになりました。
お帰りのとき、一本一本自分の指を自力で曲げて、
「親指と人差し指で物を握ることが出来るようになり、これで急須のふたが持てます」といって喜んでいました。
滞在中、台所で大根の漬物を、不自由な左手で抑えながら、一生懸命に刻んでいたのが印象的。
傍らに、だんなさんが優しく佇んで。
病院でのリハビリ目的ではない、普通の湯治でもこんな例がありますのでご紹介を。
冬になると手がささくれて、どのようなクリームを塗っても良くならなかった中年のご婦人。
一週間の湯治でツルンツルンになったと喜んでいました。
長年の農作業のせいで、最近膝からくるぶしにかけて痛みを覚え、夜になると眠れなかった位ひどかったおばあさん。
お帰りの際は、痛みが取れてニコニコしてお帰りになりました。滞在期間は2週間でした。
お母さんに連れて来られた、小学生のお子さん。
初期のリウマチと診断され、夜になると痛みが出て熟睡できないといいます。
たった3日の滞在でしたが、期間中グッスリ眠れましたと喜んでいました。
ヘルニアの手術後、リハビリに通ったがさほど効果がなく、当館で湯治した40代の女性。
6日間の滞在で、つま先の痺れが軽くなる。
家庭のお風呂では、あがってからつま先がすぐに冷えて夜も苦しかったが、
温泉では、温まりが持続してぐっすりと眠ることができたといっていました。
腰の重苦しさも、軽くなったようです。
別にどこも悪いところがなく、当館に7泊した都会のお嬢さん。
いつも友達同士の旅が多かったが、今回は一人旅ということでした。
毎日元気に出歩き、夕方近くのお帰り。
その日の出来事を、嬉々として報告してくれました。
「限りなき開放感を味わいました」、、、お帰りの際、手を振りながら言ってくれた言葉が印象的でした。
当館の近くにお住まいの、60代の男性。
「急に右手の具合が悪くなったので、お湯をもらいたいのですが、、、」
聞けば、前日、ふとしたことから転んでしまい、その際右手で体をかばったとのこと。
その日はなんでもなかったのだが、翌日になると右手の具合がどうも変だという。
力が入らず、服を着るのも不自由。
毎日2〜3回入浴すること約半月。
医者にも通わず、お湯だけですっかり良くなりました。
また、温泉に入ったせいか、夜のトイレが一回もなく熟睡できたと、喜んでいました。
年に3〜4回、一回につき28日間も滞在する、都市部にお住まいの中年女性。
3年前に雪道で転び、それ以後体調が悪くて頚椎の手術にまで至った方。
本当に具合が悪そうに入館するのですが、滞在十日目ごろから表情に明るさが戻り、元気に散歩が出来るようになります。
別に何かを肉体的に鍛えるということではなく、普段の暮らしから自分を遊離し、
川渡の自然にうまく自分を適合させているような感じを受けます。
決してアクティブな方ではありませんが、湯治の本質をいつの間にか身に付けたのかも知れません。
言葉にこそ出しませんが、お帰りの際の表情が「限りなき開放感を味わいました」といっているようです。
都会からみえた、20代の男性。
左足.ひざを良くしたいという目的で3泊4日の短期湯治。
入館時、多少足を引きずっている様子が気になりましたが、二日目の今日、歩く様子が大分変なのでびっくり。
腰を曲げながら歩いているのです。
話を聞くと、夕べから腰に痛みが走るとのこと。
今までの無理な歩行が腰に負担をかけ、お湯に揺さぶられて痛みが出てきたものと思われます。
今まで腰はなんでもなかったといっていましたが、お湯のあぶり出し作用に当方がびっくりです。
明日、良くなるといいですね。
後日談:一晩中”ホッカイロ”をはなさずに寝たということで、次の日は腰もまっすぐになっていました。
お帰りのときには、ひざも楽になり、「この通りまっすぐに歩けるようになりました」と云い、
笑顔で、デモンストレーションをしてくれました。
50代後半の男性。
一晩泊まっただけでしたが、股関節の調子が良くなり、胡坐が楽にかけるようになったといっていました。
確固としたことは定かではありませんが、のんびり出来る環境で自分に合った温泉を上手く利用した、
それが自分の治癒力を高め不具合が好転したということだけは、確かなようです。
温泉であればどれでも良い訳ではなく、自分の体にあったものとのめぐり合いも大事なことのようです。
70過ぎのおばあさん。
しかし、見たところおばあさんというにはまだまだ若く、いつも小奇麗にしているおなじみさん。
今回は、車から降りてくる姿に唖然としました。
腰を曲げ、いつもの様子とは大違いなのです。
「数年ご無沙汰してしまったせいか、腰が大変でまた来てみました」
滞在期間中、体調の良い時に、趣味の押し花用のかわいい花を探しに裏庭の散策や、健康娯楽室で適度な運動。
十日目頃から腰もピンとなり、歩く姿も普通に戻り、帰る時には素敵な押し花の額をプレゼントしてくれました。
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