鳴子温泉郷観光協会  温泉療養部会   18年度事業企画書

委員長 高橋亨  

事業名    湯治による脱ストレス効果研究

 

事業の目的  人体に与える、温泉の医学的効果検証

 

事業協力者  鈴木仁一氏[仙台ストレス病研究所.鈴木心療内科.温泉気候物理医学界名誉会員.温泉療法医]

       東北大学 医学部心療内科

       

事業の概要  唾液中に含まれる分泌物.クロモグラニンAとストレスとの因果関係に着目。

 温泉療法前.期間中.療法後の唾液を採取して、東北大学医学部心療内科に分析を依頼します。

 繰り返しの温泉入浴や、旅館から一歩出て地元の風土に触れることが、自然治癒力を疎外するストレスにどのように影響して

 いくのか。

 このことを、医学的に検証していきます。

 

実施内容   1 入館日に鈴木仁一氏が診察を実施し、お客さんの基礎データーをカルテに記載すると同時に、個別の入浴法を指導します。

       2 滞在2日目と退館日の合計二回、いずれも早朝空腹時に唾液を採取して家庭用冷蔵庫で冷凍保存します。

         参加者全員の検体を宿泊先の旅館で冷凍管理し、実験終了後、東北大学医学部心療内科にて唾液中のクロモグラニンAの変化

をチェックします。

       3 滞在二日目の唾液採取後、コーネルメディカルインデックスというペーパーテストを行い、肉体的.精神的チェックを

                 実施します。

       4 滞在最終日も鈴木先生が参加者全員を診察し、入浴による生化学的変化[血圧.体温.心電図等]をカルテに記載します。

       5 期間中、鈴木仁一先生は高東旅館に滞在し、湯治.医療無料相談会を開催します。

         参加は、自由です。

       6 上記医療行為に関するお客さんの負担は、一切ありません。

         但し、治療の必要が発生したときは、有料になります。

 

実施期間    平成18104日から1011までの78

        事前[9月中の34日]に、パイロットスタディーも検討します。

 

宿の選択    この事業に参加する旅館のデーター一覧を客に送付して、旅館と客との自由交渉とします。

 

宿泊料金    療養プラン参加旅館の独自料金とします。

 

付帯事業    昨年、療養部会で行った「湯治の学校」。

 その中の「鳴子遠足気分マップ」の内容を充実して、地元の風土に触れてもらうよう準備します。

 更には、岩出山.最上町の両町と連携し、感覚ミュージアム.森泉見学.有備館散策.大場満郎冒険学校への参加等、体験的

  な企画も予定します。

 

企画実施による波及効果

              この企画で得たデーターを基に、企業の産業医に働きかけて積極的誘客を図ります。

              企業管理者からすれば、今や社員の欝対策は深刻な問題であり、今回の企画は、現役労働者の心身症等ストレス障害の

               予防策にマッチするものと思えます。 

                                                           

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